不倫にハマる、年収1000万円シングルマザー 夫は不要!「通い不倫」を選ぶ女性が急増中

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浅香さんがパートナーに求めるのは、信頼関係ではなくて、愛情表現だ。それにつけても、社会的地位がそこそこある複数の既婚者と交際していて、妻とのトラブルなどはなかったのだろうか。

「ありましたよ。29歳のときに付き合っていた、関西のアパレルメーカーの2代目社長なんですが、彼の専業主婦の奥さんが、探偵に夫を尾行させていたんです。報告書が私の会社に送付されてきました。よく見ると撮影されたのは、彼が私と一緒に外資系ホテルの部屋に入るところと、ウチに泊まりにくるところです。どこでどう撮影したのか、全然気がつきませんでした。でもウチに来た日の報告書に、彼が渋谷のラブグッズショップでアレコレ買っている写真があったんです。卑猥な大人のおもちゃをニヤニヤしながら卑しい顔で選び、店員に値下げを要求している50歳の男……。そんなみっともないところをおさえた写真を見てしまったら、気持ちが一気に覚めますよね」

奥さんから「135万円」請求された

ちなみに彼はなかなかのイケメンだったという。だからこそ、そのカッコ悪い姿が際立ってしまった。その報告書には慰謝料の請求書も同封されていた。総額は135万円。慰謝料の100万円に加えて、35万円の探偵調査費用が上乗せされているものだった。添えられていた書類には、“今、夫と別れるなら、この金額で勘弁してやる”という内容に加えて“この不貞行為の調査の件は、夫には内密にして、二人の間でけりをつけよう”という意のことが書いてあったという。

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「何か引っかかるところがあり、ウチの会社の弁護士に相談したところ、交渉の余地があるとのことでした。まずはその彼を大阪から呼び出し、今後一切会わないという取り決めをしました。加えて、彼の奥さんにはウチの弁護士を通じて交渉してもらったところ、お金を渡さずに済みました。弁護士が大阪の自宅に面談に行ったら奥さんは縮み上がっていたそうです。今考えると私からの慰謝料目当てだったのでしょう。このように脅しのような形で慰謝料を請求する奥さんは少なくないそうです。だから、今後、どんなことがあっても、私は私なりの戦い方で、応戦しますよ」

不倫をする女は強く自由だ。“不倫は絶対に許さない”という世の中の空気を跳ね飛ばし、不倫ならではの美しくも甘い喜びの密だけを舐めて、性を謳歌している。“道ならぬ恋”と表現されるさまざまな制約も、浅香さんにとっては恋の隠し味程度でしかないのだ。

沢木 文 Writer&Editor

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さわき あや / Aya Sawaki

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。
 

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