32歳弁護士、最愛の恋人を捨てた薄情の代償 東京カレンダー「新・婚活事情」<9>

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あの頃の僕は、最低だった・・・
東京都内のハイスペックな男女たち。大都会東京で生き抜く彼らの恋愛感、そして結婚観は、一体どのようなものなのだろうか?
人生を左右すると言っても過言ではない、結婚という制度。特に都会では、そんな結婚に対するハードルが年々高くなっている。一筋縄ではいかない、現代の婚活。他人から見れば羨ましい限りの人生を送る東京人の、結婚に対する価値観、その裏に潜む闇、リアルな実情を覗きたくはないだろうか? 「東京カレンダー」の好評連載をお届けする。

エリート弁護士は、留学を機に、恋人と破局した

「東京カレンダー」(運営:東京カレンダー株式会社)の提供記事です

信太朗、32歳。大手事務所で、弁護士をしています。来週から、しばらく海外に留学します。弁護士は、この留学を機に結婚をすることも多いのですが、僕は半年前、3年間付き合った彼女と別れました。

当時26歳だった彼女とは、たまたま参加した食事会で出会いました。彼女は就職を機に地方から上京した、アパレル勤務の子でした。顔はなかなか可愛かったけど、彼女には地方出身者特有の、少し野暮ったい印象がありました。でも、東京育ちの僕には、その擦れていない素朴感が、ちょっと珍しくて惹かれた。

その頃は仕事が本当に忙しくて、女性に出会う機会もあまりなかった。僕は時間を見つけては彼女をデートに誘い、数週間後には、すんなりと付き合うことになりました。そして、関係が始まって間もなく、僕は彼女に夢中になったんです。

次ページそれでも彼女に惚れ込んだ理由
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