ホワイトハッカーが創る「イケてる政府」の姿

カリフォルニア州「現役副知事」が語る

再び政府に対する人々の熱意と参加意識を取りもどさせる手だてはないものか(写真: lindrik / PIXTA)
シリコンバレーを擁するアメリカ・カリフォルニア州の現役副知事、ギャビン・ニューサム氏が、未来の政府のビジョンを示した書籍『Citizenville』。その翻訳書『未来政府』が、ついに刊行された。
自身も起業家であるニューサム氏が、アメリカを代表するビジョナリーたちにインタビューを重ね、たくさんの先端事例を交えて書き上げた本書は、新しい民主主義の知恵がつまった宝庫だ。
その魅力を、本書の内容を抜粋・編集してお届けする。

70年代のOSで動く政府

シリコンバレーを擁するカリフォルニア州の副知事であり、自らも起業家としてビジネスを手がける著者が、起業のビジョナリーたちとの対話を通じて、未来の政府の姿を描く

現在の政府は1973年だったら最先端だろうと思える機能しか備えていない。テクノロジーの進歩により、民間セクターや個人の生活は、ここ10年ほどの間にあらゆる点で変化したのに、政府はほとんど何も変わっていないのだ。

政府は、市民の抱える問題が悪化していくのを知りながら、テクノロジーを遠ざけてきた。この問題をどう解決するべきだろうか。テクノロジーと政府との間の溝をどうすれば埋められるだろうか。

その答えを得るために、私はこの問題のカギを握る技術者や政治家、思想家、改革者たちに話を聞いてまわることにした。私は、その全員に次のような質問をした。テクノロジーを生かしたすばらしい新ツールを駆使して、再び政府に対する人々の熱意と参加意識を取りもどさせる手だてはないものか、と。

彼らの答えは常に啓発的であり、しばしば驚くべきものでもあった。また、彼らが実行している取り組みは、どれもすばらしいものだった。彼らとの議論を総括すると、未来の政府をつくるには、データ公開と透明性、クラウドの力、自発的な政治参加、政府を頼らないこと、起業家としての政府、といった5つのテーマが浮かび上がってきた。

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