――投稿やつぶやきだけではなく、社内の連絡手段としてLINEなどを使っている人も多いと思います。
ここにも隠れた問題はあります。昔と違って「連絡が簡単になった」からこそ起きる事態です。たとえば、上司が部下に対して、休日や終業後にLINEをする。そこには業務上の指示や仕事のアドバイスが書いてある。厳密に言えば、会社側はその時間分の給料や残業代を払っているのか?と問うことができます。上司としては「これ、指示しておかなきゃ」と、便利さをいいことに軽い気持ちで流してしまうのでしょうが……。
――会社として、上司として、どんなルール作りをしておくべきですか?
時間外に業務の指導をするときは「これは明日の指示ですよ。今は何も動かなくていいですよ」と付記すること。業務時間外の連絡は「既読にしなくてもいいよ」「読むのは任意ですよ」というルールを作ってはどうでしょうか。うちの事務所ではそのようにしています。
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私が関わっている人材育成の現場でも、上司が部下を激励するつもりで言った一言が、むしろやる気を奪ってしまったり、笑いを取りに行って逆効果になってしまったりする場面に出くわすことがあります。SNSの浸透や女性の社会進出によって「その一言」が招くトラブルの種類、傾向も増えているようです。
中でもいちばん印象的だったのは、「トラブルを避けるためにはまず、人間関係や信頼関係を築いておくのが大切」という点。アナログですが、ここを大切にしてこそ無用なトラブルを避けられるということに、納得させられました。
