育ちの悪い娘は､｢よい母親｣になれるのか？ ｢誰に対しても誠実｣を心がければ大丈夫！

私の友人で、この件に関して機知に富むことで尊敬を受けている人がいます。相手と意見が衝突し、折り合いがつかないと見ると、「今日はいい勉強をさせてもらった。もう一度じっくり考えてみるよ、どうもありがとう」と言って、相手を傷つけず話題を変えるのです。意地っ張りも退散せざるをえません。

重大な人格の否定や名誉を傷つけられた場合等は別ですが、いろいろな人を相手に生きているのですから、負けるが勝ちの精神も世渡りには欠かせません。

兎角にこの世は住みにくい

上記の教訓を守れば人間関係がうまく行くほど、世間は甘くも単純でもありません。しかしいつものセリフですが、平田様は自分の欠点に気づいておられる時点で、あなたの中で変革はすでに始まっているのです。コラムではむしろ、己を知り向上心がある人と、そうでない人との比較にすればよかったかも知れません。

類が類を呼び、朱に交われば朱くなるのも世の習いです。自分が直接間接に出会った人や、映画鑑賞や旺盛な読書を通して“出会った”人、自分が見聞きし・読んですばらしいと思った会話や行為から学ぶ姿勢と、そこから受けた感動を忘れず大切にしていくことです。教養深く知性豊かな人の言葉は、朴訥でも短くとも、いつも楽しく感銘を受けることが多いことを思い出してください。

要は、下手に他者に威張らずへりくだらず・迎合せず、素直な心で誠意を持って人と接する姿勢が大切ということでしょうか。周囲のすべてが、知的好奇心をもって自分の心と知性を磨く道場と心得てください。

私があなたなら差し詰め、「私はある変な人の影響で、よく心にもない発言をしてしまう癖があります。修業中ですからいつでもイエロ―カードを出してくださいね」と断ります。

そして注意して貰えやすいように返事は必ず、「ご指摘ありがとう」と言います。少しは生きやすくなりませんか。あなたの修業はこれからですよ。