カープがこれからも勝ち続ける「7つの理由」

ぐっちーさんが広島の強さを数字と心で検証

カープファンでなくても感動した、黒田投手と新井選手の熱い抱擁。この1枚にこそ、広島の強さが隠されている(写真:共同通信)
ついに広島カープが25年ぶりのセントラルリーグ優勝を果たした。今回は、東洋経済オンラインの執筆陣随一の広島ファンとしても知られる、投資銀行家のぐっちーさんが特別寄稿。9月10日の東京ドームでの「歓喜の瞬間」は終わったが、広島の栄光は続きそうだ。なぜそう断言できるのか。「数字と人の心が見事にかみ合っているチーム」。それが、広島カープだからだ(文中の年俸は推定)。

なぜカープは「チーム一丸」となれたのか

いや~、みなさん、やりましたぞ。ついに歓喜の時を迎えました。雌伏25年の年月を越え、わがカープが優勝を果たしました。

幸運なことにワタクシは東京ドームでその時を迎えることができ、もう何とも言いようがありません。マウンド上では鬼神のごとく振る舞い、感情をめったに表に出さないクールな黒田投手が胴上げで号泣する姿を見て、もうもらい泣きであります。新井さんと抱き合っている姿を見て再び号泣……。

カープの選手すべてがその姿に「もらい泣きした」と言っており、黒田投手、新井さんの二人のベテランのものすごい努力と苦労を日頃から見ているからこそ、そういう言葉が出てくるのではないでしょうか。まさにベテランが引っ張って若手を鼓舞してここまで来たと言えるでしょう。

この二人はカープを一度は去って行った選手ですが、ご存知の通り、黒田投手は最後の1球を投げたときに後悔がないのが一番だと、20億円とも30億円ともいわれるオファーを蹴って5億円でカープに復帰。「男気」という流行語まで生み出しました。そして新井さん。阪神をクビになり、捨てられた同然の男に松田オーナーは「戻ってこい」、と声をかけました。

男気で戻った黒田投手、出来高込とはいえ、わずか2000万円で戻ってきた新井さん。移籍後8年後(2015年)に、この二人の男はカープ復帰を果たします。カープファンがそれを温かく受け止めたのも非常に大きかった。そこからチームは大きく変わったのです。

今年のカープはまさにチーム一丸という言葉があてはまり、「タナキクマル」(遊撃・田中、2塁・菊池、中堅・丸)の固定メンバーから、新井さん、そして大ブレークした鈴木誠也、急成長してほぼサードのレギュラーを手中にした安部選手、さらに巧みなリードの石原捕手に加え、代打、4番と大車輪の松山、石原捕手を支えた會澤捕手、代走で大活躍の赤松選手、などなど、とにかく試合に出てくる選手、出てくる選手がことごとく活躍したことが印象に残るシーズンでした。

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