SKE48、ハロプロ迎え撃ちに「死角」はないか オーディションで研究生を次々補充する背景
女性アイドルユニットを複数抱えるハロープロジェクトが8月30日から再開発で活気づく名古屋駅前のシネコンでの定期公演をスタートさせた(詳細は前回記事『群雄割拠!ハロプロ「名古屋降臨」の衝撃度』)。その記者発表から約2週間後の8月10日、今度は名古屋一の繁華街、栄の劇場をホームとするSKE48が8期生オーディションの開催を発表した。
果たしてこれは、ハロプロの名古屋進出を迎え撃つ一手なのか。風雲急を告げる名古屋アイドル界の動向を確かめるべく、運営幹部である湯浅洋・SKE48劇場支配人を直撃。オーディション開催(応募締切済)の真相、今後のSKE48の方向性などを聞いた。
「ハロプロも運営の苦労には直面するはず」
――昨年3月の7期生15人のお披露目からもう8期生の募集をかけるのは、近年のほかの姉妹グループと比べるとやや早い採用ペースだ。
通常のペースだと思っている。AKB48も3年8カ月ぶりに16期生を募集(応募締切済)している。実は私がAKB48にいる頃(2013~15年にかけての約2年強、AKB48劇場支配人として運営に携わる)、すでに16期生募集の話はあったが「通常のオーディションでいいのか」ということがずっと会議で議論されていた。秋元康(AKB48グループの総合プロデューサー)先生に「通常のオーディションでやりたい」とずっとお願いしてきのだが。
――今回のSKEオーディションではどのような子を採用したいのか。
今後のSKE48を本当に支えていける子が欲しい。人数は決めていなくて、いい子がいれば何人でもとりたい。1人しかいなければそれでもいいと考えている。それに、AKB48も両方受けてもらたってかまわない。
ご存知のとおり、かわいくてダンスが踊れるだけではこのグループでは成長できない。将来のSKE48を支えられるのは、新たな発見をさせてくれる子、新しい発想力のある子だろう。私の経験から言うと、結局、個性のある子、癖のある子が残っている。
――ハロプロが名古屋で定期公演を始めた。SKEはまだ7期生等の正規メンバーに昇格していない研究生たちがたくさんいるのに(9日現在で13人)オーディションで研究生を補充するのは、このハロプロの動きを意識しているのでは。
それはない。こちらの運営上の判断でやっている。(名古屋で女性アイドルの活動が活発化することは)相乗効果を生むのでとてもいいことだと思っている。私もそのステージは見てみたい。
ただ、われわれは専用劇場を作って運営していて、そのたいへんさはやってみないとわからなかった。衣装、照明そのほかのスタッフもそろえて毎回毎回が違うコンサートのようになるようにやっている。ハロプロさんもそういった苦労には直面するはずだ。
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