中高生限定「ゴルスタ」騒動が示した本当の闇 救われない子供たちは、たださまよっていく
中高生限定のスマホ向けSNSアプリ「ゴルスタ(正式名称:ゴールスタート)」がサービスを終了した。
ユーザーの個人情報漏洩の疑いや、中高生相手に脅迫まがいの”反省文”を迫るなどの厳しい運営方針に多くの批判が集まり、8月下旬からツイッターを中心に炎上。運営会社であるスプリックスは個別指導塾の「森塾」経営や学習教材「フォレスタ」の開発なども手がけ、”総合教育企業”を掲げるだけに事態を重く見て、ゴルスタ運営部門における管理体制の自社調査を行った。同社は9月5日、「教育を生業とする弊社にとって、今回の調査結果は大変重く、直ちにサービス全体を終了する理由となりました」との声明を発表、「夢がはじまる中高生限定アプリ」は突然の終了を迎えた。
一部の中高生たちは熱狂的に支持
驚くのは、大人の多くがほとんど聞いたこともなかったSNSアプリが、10万以上のダウンロードを達成し、”ゴルキャス”と呼ばれる動画ライブ配信機能や投稿写真ランキング、グループチャットなどの機能を軸に、一部の中高生たちの間で熱狂的な支持を得ていたこと、そして、一連の出来事がすべて大人のまったくあずかり知らぬバーチャルな空間で起こっていた事実だ。
ゴルスタは「中高生限定」を厳しくうたい、運営は24時間365日体制の監視システム、他ユーザーからの通報システム、不審ユーザー自動検知システムによって、「すべての投稿を監視」していると明言していた。登録時に中高生であることを証明する生徒証画像の送付を要求するのに始まり、アプリダウンロード先のスマホ内にある個人情報へのアクセス権限の要求が「アクセス権限の山」と評されるレベル。この手のアプリとしては驚くほどでもない、という声もあった。
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