震災後も変わらなかった日本社会の「異様」

東大卒国際政治学者、三浦瑠麗氏に聞く

私にとって震災は「日本は変われない」という事実を突き付けるものでした
国内の大学で最高峰である東京大学の「今」を伝える本が毎年出ているのをご存じでしょうか? 作っているのは「東京大学新聞社」に所属する現役東大生たち。8月に出版された『東大2017』は、「この1冊で東大がわかる!」とうたい、受験必勝法から合格体験記、入学後の生活のアドバイス、専門学部への進学、そして卒業後の進路に至るまで、徹底的に解説しています。
発行から32年目を迎えた今年のコンセプトは「とんがる東大」。本連載では『東大2017』の一部をご紹介することで、東大の今をお伝えします。
2回目は、『シビリアンの戦争』(岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(文藝春秋)などの著者である三浦瑠麗先生へのインタビュー。2016年は東日本大震災から5年という節目の年であり、4月には熊本地震も起こった年。東大教員である三浦先生に、自身が研究する学問分野の観点から地震について語ってもらいました。

1回目はこちら

総理大臣の名前も分かりませんでした

当記事は、書籍紹介サイト「honto」の提供記事です

――理Ⅰ入学後に農学部へ進学しますが、大学院では政治や政策を学びます。

神奈川の県立高校出身なのですが、高校の授業では現在で言う政治経済を学んでいません。総理大臣の名前も分かりませんでしたし、政治学という学問があることも社会科学という分野があることも知りませんでした。

理Ⅰに入学後あまり勉強せず、進学振分け(現在の進学選択)で進学できる学部・学科は少なかったです。地球環境問題について勉強できそうだったので農学部の地域環境工学専修を選びました。が、この専攻は土壌の性質や水利工学など基礎が重要。想像していたような勉強はあまりできませんでした。

進路を考えるため1年留年している時に、ジャーナリストの船橋洋一さんが教えるゼミに参加しました。船橋さんは中国やワシントンで働いたことがあり、政治も経済も語れる国際志向の強い方で、ゼミでは広い世界を見せてくれました。社会科学という大きな海の存在を知り、新しく東大に設置された公共政策学教育部専門職学位課程に1期生として入学しました。政策など実務志向の強いことを学びました。

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