「2代目社長」に批判が集まりがちな根本要因 タレントも経営者も陥る「甘え」とその脱却法
ホテルの女性従業員に乱暴したとの疑いで、俳優、高畑裕太容疑者が逮捕された。高畑容疑者の母は、有名女優の高畑淳子氏。高畑容疑者は、いわゆる2世タレントであったため、本人に対しては、「七光りを自分の実力と勘違いした」「常識が備わっていない」などという批判が一部でなされている。
身内が社長になるメリット、デメリットとは
「2世だから」という批判がなされがちなのは、タレントばかりではない。私が身を置く、中小企業経営の世界でも、とかく創業者の子である「2代目」は批判にさらされがちだ。
2代目は多くの場合、能力もないのに早くから役職につき、一般社員より給与も高い。だから古参幹部から、やれ「苦労知らずのぼんぼん」だの「血がつながっているだけで社長になった」だのと、陰口をたたかれ、少しのミスでも批判されがちになる。
私は、社長なので親の立場にあるわけだが、中小企業の後継者問題がうまくいかない最大の原因は親子間の「甘えの構造」にあると考えている。社長が陥りがちな人への甘さとその対処法については、拙著『社長、あなたは人に甘すぎる!』でも詳しく述べているが、本稿では、後継者を甘やかさない、経営者の在り方に触れてみたい。
小さな会社の後継者はだいたい身内である。身内の良い面、悪い面は、次のように混在していると言っていい。
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