9月のFXは1ドル「90円」「105円」のどっちだ 3人の「億トレーダー」が大胆に予測
8月26日、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演を行った(米ワイオミング州のジャクソンホール)。多くの投資家が注目する中、イエレン議長は「雇用と物価を維持していくために政策金利を徐々に上昇させていく必要がある」と発言。フィッシャーFRB副議長も「イエレン議長の発言は、年内利上げに整合的なもの」と話したことで、結局のところはドル高が進んだ。
もちろん、今後の重要な経済指標次第ではあるものの、9月利上げの可能性も出てきた為替市場で、投資家たちはどのようなトレードをするのだろうか。3人の「億トレーダー」に、それぞれの相場観、戦略を聞いた。
「FXで勝ちたかったら、相場の方向を決めつけるな」
まず、「相場が恣意的になっている気がする」と話すのは、専業トレーダーのイケポンさん(関東在住・20代後半の男性)だ。つまり、相場が、根拠がないのに、その時々で上下しているということなのだろう。
9月は、日本企業が中間決算を迎えるために外貨を円に戻す傾向があるため、円高になりやすい月といわれている。しかし、今年に限っていえば、9月20・21日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合までは、経済指標の結果、金融当局者の発言などによって、一喜一憂する相場になる可能性もある。日銀の黒田総裁がこれまでの金融政策を総括的に検証するのも、この9月だ。
イケポンさんのように、「相場の方向を決めつけずに、動いた方についていく。超短期のトレードに徹し、ポジションを持ち越さない」ことが、自分の資産を守るために一番大事なことなのかもしれない。
ちなみにイケポンさんは、「ドル円の上値は重く、ドル高方向に戻ったとしても幅はそれほどないだろう。どちらかといえば、下方向でみていく。時期はわからないが、1ドル90円程度までドルが下げる(円高が進む)ことも考えている」という。
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