結果が出ない人は「表情」がすでに負けている 知らないうちに損を招く顔の5パターン

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そんな残念な表情もわずかなトレーニングですぐに変えられます。表情は細かな筋肉の集合体のため、一見は難しく感じますが、表情筋のポイントを理解し筋肉を簡単な方法で鍛えることで、表情も変わり成功体質になれます。実際に、表情を変えただけで、大きな飛躍を遂げた事例があります。

大手保険会社で営業職に就くKさんは、仕事は精力的にこなすものの、営業成績に伸び悩んでいました。いつも気難しく、無表情と言われるKさんは、努力虚しく第一印象が悪いため、新規の契約になかなか結びつきません。

相手との距離を縮めようと、柔らかな表情をしようと試みても、引きつった笑顔に、硬直した顔。無理な笑顔が逆効果となり、顧客との信頼関係をうまく築くことができずに悩んでいました。

そんな中、同期のAさんは、いつもトップの成績を維持しています。Kさんは、契約に結びつかない問題点を、Aさんと自分とを対比し、その原因を探り、自分とAさんとの明らかな違いは、見た目(表情)だということに気付いたのです。

自分の見た目(表情)に問題があると確信したKさんは、生気がなく、疲れきった表情を改善するため表情筋のトレーニングを始めたところ、1か月後には、今まで強張っていた表情筋を動かすことで、筋肉が柔軟になり、次第に自然な笑顔を作れるようになってきました。

豊かな表情を心掛け、相手の感情に同調した「共感表情」を作ることで、営業成績にも次第に変化が訪れはじめ、1年後には同期のAさんと肩を並べるほど成績が向上しました。

すぐに効果のでる表情筋トレーニング法

いくつかノンバーバルコミュニケーションの達人になるために、ビジネスに関わる男性が数分で取り組み、すぐに効果のでる表情筋トレーニング法を紹介します。

【1】 無表情を改善し豊かな表情で相手を「安心」させる

大きな口を開けて「あ・い・う・え・お」と発音します。この時、できるだけ口を大きく開くことが大切です。さらに、発音した状態で5秒前後そのままにするのがポイント。1日に5~10回してみてください。無表情を改善し豊かな表情をつくることで、相手を一瞬で安心させることができるようになります。

【2】 血色が良く艶のある表情で「自信を伝える」成功表情トレーニング

耳周りには耳下腺リンパ節があり、流れが滞ることで、顔色の悪さにつながります。血流を良くするために、人差し指と中指で耳の前後を挟み、上下にこするように刺激します。これを20回おこないます。血色がよく艶のある表情で、相手に自信を伝え選ばれる人になることができます。

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