超想定外!海外インターンの「あるある悲劇」 実際にあった3トラブル、どうすれば防げた?

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胸を躍らせて渡航した先で、思わぬ事態に陥ってしまった3つのケースです(写真:IYO / PIXTA)

大学生の夏休みも終盤に入りました。この期間を利用して、企業でのインターンシップに参加したという人も多いと思います。ここ数年、インターンシップに参加することはもはや就職活動のプロセスの一つと化していて、特別なことではなくなってきているようですね。

そんな中で、海外で就業を体験する「海外インターンシップ」が近年人気を集めています。10年前まではほとんど聞かなかった海外インターンシップですが、近年は夏休みや春休みに参加できる短期型や大学の単位認定プログラムも充実し、在学中に十分選択肢の一つとなっています。

ただ、海外インターンシップの件数が増加するにつれ、留学と違って内容をイメージしにくい点もあることから、トラブルが増加しているのも事実。以前の記事『留学で「人生棒に振る人」が陥る3つの勘違い』では留学の失敗事例をあげましたが、今回は通常の説明会ではあまり話されないような内容も含め、海外インターンシップで実際にあったトラブル事例を紹介していきたいと思います。

海外なのに、なぜ英語を使う機会ゼロ…?

■ケース1:Mくん(商学部・2年生)

関西の私立大学に通うMくんは、メーカーの海外事業部に勤める父親の影響もあり、大学卒業後は海外で働きたいと考えていました。1年生の夏休みにカナダでの語学留学を経験し、2年生では海外インターンシップに挑戦したいと考えるようになりました。

大学内の掲示板に貼ってあったポスターを見て、Mくんはアメリカ・ロサンゼルスでのインターンシップに応募します。ホストカンパニーの決定に至るまでには通常、受入企業のマッチングやスカイプでの面接に合格する必要がありますが、Mくんの場合は前年の留学経験も手伝い、見事に参加条件をクリアすることができました。

胸を躍らせ、いざ現地へ。しかし、実際にインターンシップが始まってみると、メインプログラムは日本語でのビジネス研修。ホストカンパニーも現地の日系企業であり、社内でもほとんど英語を使用する時間がありません。

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