三井住友海上、中小企業の海外リスクに対応 海外PL保険を販売、低い保険料がウリ

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団体保険制度の導入により、「低廉な保険料」も実現した。会員企業数が約300万社にのぼる中央会が注文を取りまとめたうえで、一括して契約手続きをする。三井住友海上にとっては、営業面や契約締結手続き、集金面でのコストが安く済む。

団体保険活用で保険料値下げ

保険料については、「北米を除く」プランで最低保険料水準を年間10万円(支払い限度額5000万円)とする一方、「北米を除く」プランでも支払い限度額3億円の場合に、従来の125万円から90万円に3割近く“値下げ”した。

三井住友海上で同保険を担当する吉田尚人・商品本部火災新種保険部責任保険チーム課長代理によれば、「現在、海外PL保険に加入している中小企業は多くない」という。そのうえで、「今後、アジアなどで賠償リスクが高まっていくことも見据えてニーズを喚起したい」と吉田氏は話す。

橋爪 健人 保険を知り尽くした男

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はしづめたけと / Taketo Hashizume

1974年東北大学卒、1984年米国デューク大学修士。日本生命保険に入社後、ホールセール企画部門、米国留学、法人営業部門を経て米国日本生命副社長。帰国後、損保会社出向、ジャパン・アフィニティ(保険ブローカー会社)代表取締役を経て2004年独立。企業向け保険ビジネスのコンサルタントとして活動。著書に『日本人が保険で大損する仕組み』(日本経済新聞出版社)

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