山崎拓氏が激白「憲法改正は現状では不要だ」

「解釈改憲がまかり通るなら改正は必要ない」

「安倍政権が今憲法を改正したら、独裁に近づく」。自民党の元副総裁・山崎拓氏は安倍一極集中の危うさを指摘する(撮影:今井 康一)
日本の現代政治がここまで克明に描かれたことは、稀有ではないか。「YKK」と呼ばれ1990年代から2000年代の日本政治をリードした自民党の3人の政治家のうち、山崎拓氏(79)が著した『YKK秘録』(講談社)が大きな反響を呼んでいる。YKKの「軍師役」でもあった山崎氏が、2000年に起きた「加藤の乱」や安倍政権や憲法改正などについて語る。

「加藤の乱」の失敗の本質は何だったのか?

――1990年代に自民党を引っ張った「YKK(山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎)という3人のリーダーには、自民党の「金権体質」を変革しようという気迫がみなぎっていました。

山崎:当時は今よりも、もっと政治改革が声高に叫ばれていた時代です。再び田中角栄ブームになっているようですが、田中角栄元首相は金権政治の実行者であり、その手法を汲んだグループである経世会(1987年に後に首相となる竹下登氏を中心に結成された派閥)を倒さないと、自民党の金権体質は改まらないという危機感が3人の中にはありました。

――著書の「YKK秘録」のヤマ場は、なんといっても2000年11月に起きた「加藤の乱」(経世会の力で成立した森内閣に対する、野党+自民党内部からの倒閣計画)ですね。

元首相の宮澤喜一さんから派閥を禅譲され、宏池会の会長となった加藤さんが中心となる形で、野党が提出する内閣不信任案に乗ろうとした。加藤派と山崎派が賛成すれば不信任案は楽々と可決されるはずでしたが、20日間も前から加藤氏が公言したため、肝心の加藤派の議員が自民党から切り崩しを受け、腰砕けとなりました(山崎派は「一枚岩」で切り崩されず。小泉氏は2人と距離を置き、翌年3月森退陣後、首相に就任した)。

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