期待の新人「困ったちゃん」だったらどうする

潜在能力を発揮できるかは組織の姿勢次第だ

新入社員は社会人としては若葉マーク。あなたの組織は根気強く接していますか(写真:foly/PIXTA)

4月に迎え入れてはや半年。入社当初は他人行儀で言動がぎこちなかった新入社員も、夏休みを経て自社のカラーになじんできた頃でしょうか。彼らは上司や先輩からどのように見えているのでしょう。

会社組織の仕組みを表すものに、働きバチの法則というものがあります。よく働くハチが2割、普通に働くハチが6割、働かないハチが2割の割合で集団を形成しているというものです。人間社会の場合、下の2割は明らかに怠けているわけではなく、それなりに頑張っているのだけれど、どこかピントがずれていたり、会社の常識が通用せず迷走し続けるため、周囲が頭を抱えてしまうことも少なくありません。

またこうした層を見限ってしまうことは会社の離職率アップにつながり、優秀な人材が集まりにくくなってしまいます。ではどうすれば下位2割の能力を引き出し、うまく働かせることができるのでしょう。3つの事例を見ていきましょう(個人を特定できないようにしています)。

ネガティブ発言や逆恨みをするケース

①すぐに傷つき凹むAさん

プロジェクトメンバーの誰よりも頑張っていることをアピールしたくて、数十ページにもわたる自作の報告書を提出したAさん、しかし上司から「規定フォームの通りに書き直して」とあっさり突き返されました。その一言で涙目になり、がっくり落ち込み翌日には会社を欠勤。

同僚が心配して「書き直せばいいだけじゃないの?」と言っても「会社人生にバツがついた」「もうダメだ」を繰り返すばかり。ようやく出社はしたものの、その後も「やっぱり自分には価値がない」「自分は必要とされていない」等のネガティブ発言を繰り返し、周囲も次第に腫れものに触るような扱いに。そして欠勤。電話しても居留守を使い出ようとしません。

②自分が一番でないとイヤなBさん

企画会議で自分のアイデアが採用されたBさん、喜々として実現に向け取り組んでいました。しかし広告部から突然タイアップ企画シリーズが持ち込まれ、上司は時期的にタイムリーなそちらを優先、Bさんの企画は無期延期となってしまいました。激しく憤慨し状況を受け入れようとしないBさんに対し、周囲はタイミングを待つようにと説得を試みましたが聞く耳を持ちません。

そのうち真夜中に「自分はないがしろにされた」「きちんと評価されていない」「こんな会社はいつか潰れる」などとつづったロングメールを上司宛に送るようになり、上司が無視すると今度は同様のメールを社内中にまき散らすようになりました。

③いつになっても結果を出せないCさん

某国立大院卒の頭脳明晰な新人として、鳴り物入りでデビューを果たしたCさん。しかし何を頼んでも響きが悪く、結果を出すことができません。本人は丁寧にかかわっているつもりなのですが、組織からすると的外れなことやさまつなこと、頼んでいないことばかりにこだわり、いつまで経っても仕事の全体像が理解出来ていない様子。

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