企業戦士たちよ、フリーランスに"出家"せよ!

優秀な人ほど企業を離れる時代

先日、大学時代からの親友が京都を訪ねてきたので、家族と一緒に食事をしました。京都は観光の街なので、いろいろな人が遊びに来てくれます。友人は大学卒業後、まだ創業期にあったITベンチャー企業に就職し、その企業のマーケティング部門の最前線をリードしながら、ほんの数年で数名から数千名の組織へと企業が変貌するありさまを目の当たりにしてきたいわば「ビジネスの猛者」です。彼はつい最近、会社を辞めて、フリーランスで活動するようになりました。

「ビジネスの猛者」は企業に固執しない

その彼が私にこう言いました。「最近、周りで仕事している人たち、特にデキる人たちがどんどん、フリーランスになってるよ。さまざまな大企業の組織を渡り歩きながら、力のある個人たちがその都度チームを組んで、いろいろな重要案件を引っ張っていくようになってきている。もはや、そういう人たちにとっては、ひとつの会社に所属している意味がない。今のビジネスの最前線は、分野を超えて自由自在に動き回る実力ある個人と、理由があって企業側に身を置いている数少ない企業内実力者のチームワークによって動いている」。

言われてみれば、東京にいる(もしくはもはや東京に住むこともやめてしまった)仕事のデキる友人・知人たちの動きを見ていると、なるほど、確かに会社を離れて個人で仕事をする人が増えているように感じます。それも、個人になったからといってビジネスもこぢんまりするのではなく、会社に属していた頃と同じか、あるいはそれ以上の大きな仕事にかかわっていたりする人も少なくありません。彼らのことを便宜上、ここでは「個人フリーランス」と呼びます。

そのように、一部のデキる人たちが「個人フリーランス」化していく動きを、会社組織に残っているデキる人たちが黙って見ているわけはありません。そんな自由な生き方が可能になってきたのなら、自分だってそうしたい。もちろん独立するにはリスクは付きものだが、自分の実力ならばきっとやれるに違いない。多くの人がそう思うに決まっています。しかし、そのような実力のある人たちが根こそぎいなくなってしまったら、会社はもたなくなってしまいます。

社内フリーランスという生き方

会社の側もそういう空気を察して、とりわけ大事な人材には待遇をよくしたりしますが、それだけでは彼らは満足してくれません。彼らが本当に欲しいのは、おカネやポストではなくて、自分が成長できる学習機会や、本当にやりたいことがやれる環境。面白いことに、高付加価値を追求する先端企業ほど、人材こそが企業の命というわけで、中核人材のそのような求めにも柔軟に応じているようです。

社内ベンチャーの仕組みを作ったり、会社の外で行う個人の事業活動をある程度は認めたり、社員の社会貢献活動を支援したりなど、一昔前に比べるとずいぶん自由度の高い会社員の方にお会いすることが増えています。いつでも「個人フリーランス」に移行できる実力を持ちながら、ワケがあって企業に籍を置きながら活動する人たち。ある意味、彼らは「社内フリーランス」とも呼べるでしょう。

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