東武鉄道「有休取得日数連続首位」の舞台裏

1時間単位の有給休暇を導入、取得率アップ

東武鉄道は有給休暇の取りやすい会社だ(写真:髙橋義雄 / PIXTA)

希望する業界、企業で働くとしても「どれだけ休めるのか」は、就活生にとっては気になるところだ。そもそも法令無視で四六時中働かされるブラック企業は誰しも避けたいし、ワークライフバランスの考え方から、ビジネスとプライベートの切り分けを明確にする職場に身を置きたいと考えるのはおかしくない。

休める会社かどうかを見る指標のひとつに、年次有給休暇の取得状況がある。有給休暇とは、「雇用主から賃金が支払われる休暇」のこと。労働基準法で定められたルールであり、1年ごとに一定の日数が与えられるという内容。入社して半年間しっかり働いた社員には年10日、6年半以上働いた社員には年20日付与をすることが義務付けられている。独自に条件を緩和している企業もあり、入社してすぐに有休を付与する会社もある。

ただ有給休暇は「使ってもいい日数」であり、実際に「使える日数」とは限らない。実際に付与されていても、使えないケースがほとんどだ。厚生労働省の2015年「就労条件総合調査」によると、有給休暇取得日数の平均は8.8日、平均取得率は47.3%という状況。業務の都合を考えると、「取りたくても取れない」のが現実といったところだ。

東武の有休取得22.7日、取得率も8割超

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そんな中、社員がしっかりと有給休暇を取得できている企業もある。そのひとつが、関東私鉄大手・東武鉄道だ。『就職四季報』のデータを基にした有休取得日数ランキング「最新版!『有休日数がしっかり取れる』300社」(4月28日公開)では、2014度年の有休取得日の実績が22.7日という数字で、2年連続で1位となっている。なぜ東武鉄道はこれほど休みが取れる職場なのだろうか。

東武鉄道の年次有給休暇の付与日数は、法定の20日に加算休暇7日を加えた日数で計27日。365日運行する必要がある鉄道会社は、運行を担う現場社員を中心に一斉休暇が取りにくいため、独自に有給休暇を加算する形を取っている。さらに今年から8月に「山の日」の祝日が加わったので、加算休暇が1日追加され、有給休暇の付与日数は年28日になっている。

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