「たかが資料作り」と侮ってはいけない
「プリントの紙の端がそろっていない! 読み手の気持ちを考えて、資料は紙をきちんとそろえてクリップでとめて!」
20代前半のころ、私が深夜の3時までかけて仕上げた資料に対して、若手の上司がろくに中身を見ずに怒ったことがあった。
いきなり罵声を浴びせられたときは心の底から強い復讐心を抱いたものだが、自分も上司の立場になってみると、確かにこういう小さな作業のひとつひとつに、若手の仕事に対する基本的な姿勢や力量が出ることがわかってくる。
実際、世界中の一流のプロフェッショナルが集まる業界では、驚くほど「資料の正確さ」「フォーマットの完璧さ」が求められ、フォントの大きさひとつ、カラーリングひとつ、ロゴの位置が1ミリずれているかどうかを巡っても大騒ぎする。
そこまでの完璧さは求められなくても、あらゆるビジネスパーソンが避けて通れないのが「資料作り」だ。会議のための資料から、企画書、プレゼン資料まで、「資料作り」と無縁の人はいないだろう。
「たかが資料作りでしょ」などと侮ってはいけない。「完璧な資料」と「単純ミスがひとつある資料」の間には、実はケアレスミスひとつにとどまらない、途方もなく「大きな違い」が存在する。
実は「資料1枚」に、ビジネスパーソンとして「凡人と一流を分ける本当の差」「二流で終わる人の共通点」が如実にあらわれてしまうのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら