「就活格差」は一体どこから生まれるのか?

企業が学生を見る目は厳しくなっている

昨年度よりも前倒しとなった今年の就職活動は、もう終了したのでしょうか?(写真 :msv / PIXTA)

例年、暑い夏にも見かけてきたリクルートスーツ姿の大学生。今年は見かける機会が少ない気がします。昨年度よりも前倒しとなった今年の就職活動は、短期決戦で終了したのでしょうか?

リクルートキャリアが発表した7月1日時点での大学生の就職内定率(速報値)は70.8%と前年同月の49.6%と比べて21.2ポイント高い状態。取材していくと学生たちは確かに比較的短い期間で就活を終えているようでした。1次面接と2次面接のスケジュール調整に苦労しながら、最終面接、そして内定。「他社の選考を断ってもらえますか?」と以前なら拘束、今ならオワハラに近い状態になるまでほんの数週間だったという学生も結構いるようです。

内定の取れ方には人によって違った

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ただ、内定の取れ方には人によって違いが見られます。たとえば、

・大企業から内定が取れずに、中小企業の内定ばかり

・同じゼミの仲間は内定が出たのに自分には出なかった

といった具合です。取材した学生の一人は就職が決まったものの、周囲と比べて内定先の評判、勤務地、給料などの面から「格差」を感じていました。マイナビの調査によると内定先の企業を周りの人と比べて、劣等感や優越感を感じる学生が約3割。現在の若者は他人と比較されるのが嫌いで、自分の価値観でマイペースに物事を考えると言われていますが、就職に関してはちょっと違うのでしょうか。

別の取材した学生は、地元の大企業(製造業)に内定。実家に帰って、高校時代の同期と会った時に内定した会社を伝えて「すごい」といわれたことで優越感を感じたとのこと。また、ベンチャー企業に絞って就職活動をしていたある学生は、内定を得たものの「今更ながら大手=勝ち組というような周囲の評価で、自分の選んだ道が間違っていたのでは?と悩んでいる」と本音を語ってくれました。

ちなみに現在の大学4年生は入学に関して厳しい競争環境に晒されていない推薦やAO入試組が約半数。大学に入る際に受験戦争をしていない学生が相当数いるのです。そのため、人生で初めての競争に巻き込まれて、その結果の格差で複雑な感情を抱いた人も多いかもしれません。

次ページでは、なぜ格差が生まれてしまったのでしょうか?
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