というのがいちばんシンプルでしょう。helpは「~を助ける」という意味で使われることが多いですが、ここでは「~を避ける、~を制する」という意味で使われています。受け身になっていますので、「それは避けることが〔できない・できなかった〕」というのが直訳です。彼が行なったことに関して「それは仕方がなかったことだよ」と言いたければ過去形のほうを使い、そのことで起こってしまった現状について「仕方がないことだよ」と言いたければ現在形の方を使うといいでしょう。
このフレーズは、先ほどの励ましとは逆に、「仕方がないから、諦めよう」と促すときに使えますね。do one’s bestもこんな状況で、
のように使うと、「頑張ったね」「頑張ってるね」と認めてあげる表現、慰めてあげる表現になります。「仕方がない」と一緒に使ってみましょう。「仕方がない」という表現は、ほかに
とも言うことができます。直訳すると「〔できること・できたこと〕は何もない」という意味です。thatから後ろを受け身にせずに
と人を入れることもできます。ここにIを入れると言い訳にも使えそうですね。
nothingでは「何もない」と言い切っていますので、もう少し柔らかく言いたければ、
とnot muchを使いましょう。
ハナコさん頑張れ!
また、その翌週に今度はこちらからハナコさんに声を掛けてみました。するとハナコさん自身が落ち込んでいるではありませんか。慰めがうまくいかなかったのか尋ねると、迷いながらうなずいて話してくれました。
It can’t be helped. (仕方がないよ)と慰めるつもりが、間違えてYou can’t be helped.と言ってしまったとのこと。ささいなミスではありますが、これだと「あなたは救いようがない」という意味に……。
例の外国人スタッフは、さらに落ち込んで、プロジェクトチームから抜けたいと言い始めたらしいのです。誤解を解こうと思って一生懸命話したけれど、あとの祭り。「どう言っても言い訳のようにしかとってもらえなくて……」と沈み込んでしまいました。
Well, you did your best, Hanako.(精いっぱい頑張りましたよ、ハナコさん) そんなに落ち込まないで!There must be something you can do! (きっと、まだ何かできることがあるはず!)頑張れ!
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