マイナス金利を「深掘り」するとどうなるのか

ついに貯金が目減りする時代がやって来る?

29日の日銀金融政策決定会合で、劇的な変化は起きるのだろうか(撮影:梅谷秀司)

日銀がマイナス金利を導入して、5カ月が経過した。2月16日から、民間金融機関が日銀当座預金に預けている資金の一部を対象に、その適用利率をマイナス0.1%にするというものだ。ただ、それによって期待された株価上昇、円安、物価上昇は、今もって実現していない。

7月25日時点の数字と比較すると以下のようになる。

・日経平均株価 1万6054円43銭(2/16)⇒1万6620円(7/25)

・ドル円 114円59銭(2/16)⇒106円20-30銭(7/25)

日経平均株価は、7月に入ってからの戻り相場で、ようやくマイナス金利導入日の水準を取り戻してきた。だが、ドル円については、まだ円高で道半ばだ。

日銀金融政策決定会合で、サプライズはあるのか?

また、そもそもアベノミクスの最大の焦点だった物価については、再びデフレ色が強まりつつある。消費者物価指数の上昇率を、「食料及びエネルギーを除く総合」で見ると、2015年9月には前年同月比で0.9%まで上昇したものの、今年2月は0.8%に低下。3月と4月は0.7%になり、5月は0.6%まで低下している。ちなみに「生鮮食品を除く総合(コアCPI)」は、今年2月から3カ月連続で対前年比マイナスだ。また、例えばデフレに強いとされるアパレルのしまむらの株価は、6月28日に年初来高値を更新している。

このまま、再びデフレ経済に逆戻りしてしまうのか。仮に、そうなったとしたら、安倍政権の経済政策は完全否定されたことになる。しかし、現状ではほぼ手詰まりのようにも見える。何か秘策はあるのだろうか。

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