iPhoneとiPadは「連携」すると真価を発揮する iPadは海外旅行の際の通信料節約にも

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ただし、iPadではiPhoneのように耳に当てたスタイルでの通話はできず、会話が盛大に周りに漏れてしまう。ひととおりやり取りした後は、iPhoneに切り替えて通話してもいいだろう。切り替え方法もシンプルで、iPhone側で画面上部をタップすればいい。

また、iPad利用中に、そのまま電話をかけてしまいたいこともあるだろう。そのようなケースでは、iPadのFacetimeを開き、電話帳を選ぶか、電話番号を入力。「あなたのiPhone経由で通話を開始します」というボタンをタップすると、電話をかけることができる。

2.「テザリング」をiPad側からオンにする

iPadには、単体でモバイルデータ通信が可能な「Wi-Fi+セルラー版」と、モバイルデータ通信非搭載の「Wi-Fi版」の2つがある。Wi-Fi+セルラー版の場合、SIMカードが入っていれば通信可能だが、Wi-Fi版だとそうはいかない。家やオフィスで使うにはいいが、外出先や移動中に使いたいときは、モバイルデータ通信が必要になる。

とはいえ、Wi-Fi+セルラー版とWi-Fi版の価格差は、意外と大きい。3月に発売された9.7インチのiPad Proを例に取ると、32GB版で1万6000円もの違いがある。Wi-Fi+セルラー版で通信しようと思ったら、SIMカードも必要になり、毎月の通信料も発生してしまう。コストを考え、Wi-Fi版を選ぶ人も少なくないはずだ。

iPad側から、iPhoneのインターネット共有をオンにすることができる。バッテリー残量も表示されて便利

そこで役に立つのが、スマホのテザリング機能だ。iPhoneでは、これを「インターネット共有」と呼ぶ。簡単に言えば、iPhoneをWi-Fiルーターのようにする機能で、ほかの端末をWi-Fi経由でインターネットに接続できる。ただ、インターネット共有をオンにするために、わざわざiPhoneをカバンの中から出すのは、少々面倒だ。ネットにつなぐための手順がひとつ増えてしまうことを、手間だと感じる人もいるだろう。

このようなときは、iPad側からiPhoneのインターネット共有をオンにするといい。これはiPhoneとiPad、Macに限定された機能で、Androidタブレットなど、アップル以外のデバイスでは利用できない。

手順は簡単で、iPad側からWi-Fiの設定画面を開き、iPhoneをタップするだけだ。この機能を使う際は、iPhoneとiPadの双方で、Bluetoothを事前にオンにしておく必要があるので、忘れないようにしよう。

手軽にインターネット共有が利用できるため、Wi-Fi版iPadを使っている人にはオススメだ。

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