「セクハラ住職」はなぜ野放し状態にあるのか

"性善説"で作られている内部規定がネックに

住職のセクハラ疑惑で揺れる善光寺大勧進(写真:なめ / PIXTA)

1400年の歴史を誇る善光寺(長野市)が、住職のセクハラ疑惑で揺れている。傘下の寺院や信徒団体は「前代未聞の不祥事」として辞任を要求。一方、住職側は疑惑を否定し、「法的拘束力はない」と辞任要求をはねのけている。

渦中の住職は、善光寺大勧進の小松玄澄貫主(82)。善光寺は天台宗の大勧進と浄土宗の大本願で共同管理しており、小松貫主は天台宗側のトップ。「宗教法人善光寺大勧進」の代表役員でもある。

貫主を辞めさせることはできる?

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

報道によると、小松貫主は女性職員に対し、「執拗に食事に誘った」「被差別部落に関する差別的な発言をした」などの疑いが持たれている。小松貫主は10年ほど前にも、週刊誌で女性問題などが報じられていた。

貫主の選解任についてはどのような仕組みになっているのか。天台宗の寺を統括する天台宗務庁によると、天台宗には人事についての統一的な規則はなく、それぞれの寺院に一任しているという。

では、小松貫主のいる大勧進ではどうか。事務局に尋ねたところ、貫主職は傘下の寺院が合議で決め、その任期は「この寺院の住職の在任中とする」と規定されているそうだ。

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