これが豪準備銀行が発表した声明の全文だ

新興国経済の状況は、より困難に

 7月5日、オーストラリア準備銀行は、政策理事会が政策金利のキャッシュレートを1.75%に据え置いた後の声明で、「世界経済は平均を下回るペースで引き続き成長している、多くの新興国経済にとって状況はより困難になった」との声明を発表。写真は同準備銀行シドニー本部。昨年11月撮影(2016年 ロイター/Jason Reed)

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が5日、政策理事会後に発表した声明は以下の通り。

政策理事会はきょうの会合で政策金利のキャッシュレートを1.75%に据え置くことを決定した。

世界経済は平均を下回るペースで引き続き成長している。一部の先進国経済はここ1年で状況が改善したが、多くの新興国経済にとって状況はより困難になった。中国の成長率は一段と緩やかになったが、中国の政策立案者による最近の行動が、短期的な見通しを下支えしている。

コモディティー(商品)価格は最近の安値を上回っているが、これはここ数年の大幅な下落を受けたものだ。オーストラリアの交易条件は、引き続きここ数年の水準を大幅に下回っている。

英国民投票後の資産再評価を受けて、金融市場は最近、ボラティリティーが高い。ただ大半の市場は引き続き効果的に機能している。高格付けの借り手の資金調達コストはなお低く、世界的に金融政策は極めて緩和的だ。国民投票の結果が世界の経済活動に及ぼす影響は今はまだ不明であり、英経済への影響以外については判断が難しいかもしれない。

オーストラリアでは、企業投資のかなり大幅な落ち込みにもかかわらず、全体的に成長が続いていることが最近のデータで示されている。内需のその他分野や輸出はトレンドと同等、もしくはトレンドを上回るペースで拡大している。

労働市場の指標は最近、いっそうまちまちとなっているが、目先の緩やかな雇用拡大ペースと一致している。インフレは極めて低い水準となっている。非常に抑制された労働コストの伸びと海外の非常に低いコスト圧力を踏まえると、この状況はしばらく続く公算が大きい。低金利は国内需要を支援しており、2013年以降の為替安は貿易セクターを支えている。

金融機関は貸し出し態勢を取っており、信用の伸びは緩やかなとなっている。これらの要素は全て経済が必要な調整を行うことを支えている。ただ、為替高がこれを複雑にする可能性がある。

規制措置の影響で住宅市場の貸出基準が強化された兆候がみられる。これとは別に、多くの貸し手は、特定分野への貸し出しにより慎重な姿勢を取っている。

住宅価格はこの数カ月、多くの地域で再び上昇した。ただ、今後数年東部都市を中心にかなりのアパートメントの供給が計画されている。

入手可能な情報を考慮し、理事会は金融政策を今回の会合で据え置くことが賢明だと判断した。次期会合までを見据えると、さらなる情報は理事会が成長・インフレ見通しの評価を洗練させ、適切とみられる政策スタンスに調整するのを許すだろう。

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