グリー、広がる不始末 未成年への超過課金、当初公表値は不正確

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「探険ドリランド」などのタイトルで知られるソーシャルゲーム大手、グリーが未成年ユーザーに対して設定した上限を超える課金が発覚したのが1月7日。それから10日あまり。不始末はさらに広がりを見せた。

グリーは1月18日夜、未成年への超過課金額が従来把握していた数字よりも、さらに大きかったことを明らかにした。グリーは昨年5月の「コンプガチャ」問題以降、事業の健全化を最優先課題として打ち出していただけに、ソーシャルゲーム業界に対する外部からの目はよりいっそう厳しくなりそうだ。

約5000万円を「吸い上げ」

追加で超過課金を行っていたことが明らかになったのは、グリーの月額コースと楽天Edyを使っていた未成年ユーザー。期間は12年4月1日から13年1月12日までで、1月7日に発表したクレジットカードによる決済によるもの(12年4月1日から12年9月7日まで)を合わせると、合計4937万円を未成年に超過課金していた。1月7日の事実公表後の社内調査で、実際の超過課金はもっと大きかったことが判明した。

グリーは設定金額を超えて課金していた理由を「システム上の不具合や人為的な設計ミスがあった」(広報)としている。クレジットカードによる分と同様、超過課金で得た売り上げは「1月下旬以降、順次返金の手続きをとる」(同)という。

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