米スニーカー専門クリーニング店のすごい技

泥んこ、血だらけのスニーカーも元通りに!

ロサンゼルスのショップは当初、ボトルに入ったクリーナーや豚の毛のブラシなど商品を販売する旗艦店という位置づけだった。しかし、「JMスローン(王座)」と呼ぶ靴磨き用の木製椅子がきっかけで、顧客一人一人に対応したサービスを提供することを思いついたのだという。ロサンゼルス・クリッパーズのデアンドレ・ジョーダンなどVIPの顧客には、自宅まで引き取りに行くピックアップサービスもしている。

スニーカーがぎっしり並んだ棚の裏で作業するマークやスタッフにとって、スニーカーのケアは報酬目当てではなく好きでしている仕事だ。スニーカーマニアの彼らは最新のデザインをチェックしたり、ある女性客が持ち込んだ1985年の「エアジョーダン1」のオリジナルといったレアなモデルを扱うこともできる。その女性によると、スニーカーは彼女の父親のもので、プレゼントとしてクリーニングに出したのだという。

「スニーカー愛」が店を支える

この日、スタッフのひとりのジョー・アギラールは「アイコン的な」ナイキのジョーダンにブラシをかけていた。一般的なジャンプマンのロゴではなく、スウッシュが描かれたものだ。

「これを扱っているとハイになる」とアギラールは言う。「丁寧に磨いて新品のようにしたい」

そして彼はこう付け加えた。「ここはバスケのチームみたいなもの。みんな自分なりのやり方でうまくやる」。そして、同僚のジョセフ・ヘンダーソンを指さしてこう言った。「あいつはスウェードが苦手なんだ。ティンバーランドが特別うまい人もいる。みんな得意分野がある」

クリーナーを開発し、職人たちを集めたマークは、細かなところまで行き届いたこの店のサービスは、顧客のスニーカーへの愛を反映したものだと語る。

「車と同じだ。仲間の車をめちゃくちゃにはしないだろう」とマークは言う。「リスペクトしているんだ」

(執筆:Even Kurutz記者、翻訳:前田雅子)

(C) 2016 The New York Times News Services
 

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