米スニーカー専門クリーニング店のすごい技 泥んこ、血だらけのスニーカーも元通りに!

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米ロサンゼルスのスニーカー専門クリーニング店、ジェイソン・マークが成功した理由とは (Photo by Jake Michaels/The New York Times)

スニーカーマニアたちはかつて、手製の様々な方法でスニーカーを洗っていた。市販の染み抜きペンや歯磨き粉、食器用洗剤を使ったり、歯ブラシで汚れを落としたりしたものだ。

靴用クリーナーはもちろんあった。でも、貴重なエアジョーダンにスニーカー専用でもないケミカルなものを使うなんて、ありえないことだった。

今どきのスニーカー事情、そしてスニーカーのクリーニング事情を知りたければ、ロサンゼルスのリトルトーキョーのそばにあるショップ、ジェイソン・マークを訪れるといい。

一気に54足持ち込んだ客も

スニーカーケアテクニシャンが一足ずつクリーニングを行う (Jake Michaels/The New York Times)

店内に入ると、木製の靴磨き椅子がイタリア製のローファーではなくナイキやアディダスのスニーカーを履いた客を待ち受けている。カウンターの向こうには、白いワイシャツにデニムのエプロン、ピカピカのスニーカーという身だしなみの整った若い男性たち。彼らは「SCT(スニーカーケアテクニシャン)」という肩書きを持つ。

彼らはオリジナルのシューケア用品と様々な技術を使ってスニーカーについた染みやかかとの汚れなどを消し取り、アディダスのスーパースターやイージーブーストを買ったときと同じような状態に戻すのだ。

「顧客は大抵1~5足持ち込む」と、創業者のジェイソン・マーク(35)は言う。マークはクリーニング用品の発売を2007年から始め、2年前にショップをオープンした。「最高記録は54足だ」

マークたちは様々な状態のありとあらゆるスニーカーを手掛ける。

「泥まみれのスニーカーも持ち込まれる」と、マークは言う。「ちょっとした修理が必要なものもある。担当のSCTがスニーカーを受け取って『この素材にはこれとこれ』という具合にやっていく」

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