銃撃犯がいても試験を続ける米名門校の病弊

UCLA銃撃事件…そのとき何が起きていたのか

ロサンゼルスのUCLAキャンパス。4万3000人以上の学生数を誇る

カリフォルニア大学ロサンゼルス校、通称UCLA。青空にヤシの木が映える、西海岸カルチャーの象徴のようなキャンパス内で、6月1日午前、エンジニアリング学部の教授が銃で撃たれ、死亡する事件が起きた。

犯人はUCLAの博士課程卒業生。自身の博士論文のアドバイザーだった教授が「自分のコンピュータ・コードを盗んで他人に与えた」と信じ込んで恨みを抱き、銃を持ってキャンパスに入り、教授を射殺。その後、銃で自殺した。

米国でも有数の州立大学のキャンパスで起きたこのショッキングな事件、当日のテレビ報道では走って逃げ惑う学生らの姿がライブで映し出された。

マシンガンを持った警官らが、多数の学生たちに対し、両手を挙げて地面に膝をついて並ぶよう命じて、身体を触り、武器を持っていないかを確かめている光景もTV画面に流れた。

事件の翌日、UCLAキャンパスを訪れた。

事件翌日にはすべての授業が再開

事件翌日のキャンパス。エンジニアリング学部以外は授業を完全に再開していた

殺害現場となったエンジニアリング学部を除く、すべての学部で授業がすでに完全再開されていた。

学生たちが、いつものように集まり、芝生の上やカフェテリアで語り合い、勉強している。卒業予定の学生が満面の笑顔でガウン姿で記念写真を撮り合う。その横を、中国からの団体旅行客たちが、旗を持つツアーガイドの後をついて歩き、談笑している。

そんな光景を見ると、まるで何事もなかったかのような錯覚に陥る。だが、その「ノーマルさ」の裏で、多くの学生たちは、困惑していた。

次ページ銃犯罪に慣れすぎたこの国の悲劇
関連記事
Topic Board トピックボードAD
人気連載
Trend Library トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
芸人・アナウンサーに学ぶ<br>最強のコミュ力

お笑い芸人にして芥川賞作家・又吉直樹の「伝わる」文章の極意。ベストセラー「話し方の教科書」をもつアナウンサー・魚住りえの「聞き方」講座。コミュニケーション技術を達人に学ぼう。