「内定ブルー」「オワハラ」…就活の悩み対処法 企業との微妙な関係に揺れる学生の心象風景

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内定をもらった直後はうれしいものだが、そこから新たに悩み始める就活生が少なくない(写真:xiangtao / PIXTA)

過去最高の就職率97.3%(『大学等卒業者の就職状況調査』厚生労働省)を記録した2016年卒に続き、「売り手市場」で始まった今期の就活。6月1日の正式な採用選考解禁以降、内々定や内定を受け取った学生も増えています。

複数社からの内定に心が揺れている学生や、本命以外の企業にどう断りを入れるべきか悩んでいる学生も多いことでしょう。大学のキャリアセンターと協力しながら、学生の就職支援を行っている私のもとには、日々さまざまな声が寄せられています。

内定承諾、内定辞退どう対処する?

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国公私立の大学、短期大学及び高等専門学校で構成する就職問題懇談会が定めた「平成28年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(申合せ)」では、正式内定日は卒業・修了年度10月1日以降とするとされています。

実際は内定通知書だけでなく、誓約書や内々定承諾書、内定承諾書などを渡されるケースもあり、大学のキャリアセンターに「どうしたらいいでしょうか」と質問に来る学生が増えています。

このため、内定に関するガイダンスを実施することがあります。ガイダンスでは、内定をもらっても就活を継続する場合、内定を辞退する場合など、ケースに応じて企業の担当者にどう話すことが適切かを解説しています。

先日、都内の某大学で開催された「内定に関するガイダンス」では、実際のやりとりをロールプレイングしながら、相手の立場も踏まえてどう伝えるかを考えさせる指導がされていました。

その中でもすばらしいと感じたのは、企業にとって未来を担う人材を採用することがどれだけ意味があり、重要な経営判断になっているか、そこで内定を受けたことの重さを学生に伝えている点です。

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