「締め切りが守れない人」に共通する甘い考え

ラストスパートでは帳尻を合わせられない

徹夜で乗り切ろうと思ってもうまくいかないこともあります(写真:kou / PIXTA)
「午前中だけで1日の仕事をほぼ終える」「締め切りギリギリになって『終わりません』と言わずにすむ」「徹夜・残業なしで能力の高い人に勝つ」――。理想のようですが、正しい時間術を身に付ければ、不可能な話でもありません。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(文響社)の著者で、パソコンの「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」を現在の形にした元マイクロソフト伝説のプログラマー、中島聡さんが様々な職種の仕事に適用し、実践・カスタマイズできる方法の一つを解説します。

 

100人に1人もできない「あること」とは?

今まで、たくさんの日米のエンジニアと仕事をしてきました。その中には私よりも明らかに賢いエンジニアもいましたし、ものすごい生産性でプログラムを作ってくれる馬力のあるエンジニアもいました。

しかしそんな中でも、私が仕事をするうえで最も大切だと考えている「あること」をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。正確に言い換えれば、「常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること」です。

チームで仕事をする場合、どうしてもお互いが担当するタスクの間に依存関係が生じます。そんなときに、どれか一つのタスク完了の遅れがほかのタスクの完了に波及し、全体のスケジュールがさらに遅れる、という事態はソフトウエア開発の現場ではよく見られます。これはほかの一般的な職場でも頻繁に起こっていることでしょう。

そんな状況をできるだけ回避するには、プロジェクトに関わる人全員が自分に割り当てられたタスクは「必ず期日以内に仕上げる」という強い意志を持って仕事にのぞむことが必要です。スケジュールの立て方・仕事の進め方の段階から、締め切りを守ることの大切さをきちんと認識すれば、何があっても常に締め切りを守り続けることは十分に可能なのです。

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