「住みよさランキング2016」トップ50 トップ3は印西・長久手・砺波

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2位の長久手市(愛知)も昨年同様2位で順位に変動はなかった。長久手市は、1584年(天正12年)に豊臣秀吉と徳川家康があいまみえた「小牧・長久手の戦い」の合戦の舞台として知られる地。愛知県の北西部に位置し、名古屋市の東部で隣接している。市内から名古屋市の中心部へはリニモ(愛知高速交通東部丘陵線)と名古屋市営地下鉄の東山線を乗り継いで40分ほどで行ける。

長久手市はベッドタウンとして発展

市は名古屋市のベッドタウンとして発展。人口は2015年国勢調査(速報)で約5.7万人。10年前から1万人以上増加している。年少・生産年齢人口比率が高く、老年人口比率が低い。「快適度」が全国1位、「富裕度」が25位、「利便度」も26位と、3部門で全国トップクラスの評価となっている。

ただし、若い世代の住民が多いことから、持ち家世帯比率など住宅関連の指標が低い水準にあるため、「住居水準充実度」が711位と振るわなかった。その結果、総合では僅かの差で今年もトップの印西市に及ばなかった。長久手市は名古屋市の20%通勤圏に該当し、「65歳以上人口当たり介護老人福祉・保健施設定員数」の指標において補正を行っている。

3位の砺波市(富山)は、一昨年13位、昨年8位と順位を上げ、今回トップ3入りを果たした。富山県の西部、砺波平野のほぼ中心に位置する。人口は2015年国勢調査(速報)で約4.9万人。チューリップのまちとして知られ、チューリップ球根の出荷量は日本一を誇る。隣接する小矢部市との境界付近で3つの自動車道が結節する交通の要衝。郊外型の大型商業施設も多く進出している。

「利便度」10位、「住居水準充実度」19位で、この2部門が寄与し、昨年からランキングを5つ上げて、トップ3入りを果たした。

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