食事中に話が「盛り上がらない」ときの脱出法 会食参加者が話をしやすい雰囲気はこう作る

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仕事では何度も顔を合わせていても、実は食事の場面は初めてで、相手がどういう人なのかまだよくわからない、という場合も多いですよね。そういうときはまず、簡単にメンバーの紹介をしましょう。

「仕事の会食で紹介?」と思われるかもしれませんが、これは意外に大事です。

こちらも向こうも何名かずつ出席している場合、こちら側のメンバーの中に、名前を覚えられていない人がいるかもしれません。同席した自分の上司も久しぶりに同席していたとしたら、向こうは話しかけようと思っても「え~と、あの人誰だっけ?」となってしまい、積極的に話しかけなくなってしまいます。その結果、上司は疎外感を感じてしまうことになるのです。

会話の口火を切り、話しやすい環境を作る

同じ会社のメンバーでも同様です。まず先方に今日参加したこちら側のメンバーを改めて、名前を言って紹介します。「先日ご一緒させていただきましたが」と言っておくと、先方も「あれ?会ったことあったんだ」ということが明確になってそのあとが話しやすくなるのです。

日ごろ会食が多い相手だと、行く前にいちいち今日のメンバーを部下に確認する、ということも抜け落ちてしまいます。あらかじめメンバーの紹介をするだけでかなりスムーズになります。

その日同席した自分の上司が数回しか会ったことがない人もいるかもしれません。会話の中で「この人の名前誰だっけ?」とならないように、その場で自分の上司には改めて「⚪︎⚪︎さんと上司の⚪︎⚪︎さんで、いつもお世話になっています」と最近のエピソードを交えて、紹介するとよいですね。

もちろん会が始まる前に、上司にはこの取引先との関係、今進んでいる案件、今後の展開、来られるメンバーについてのひととおりの説明はきちんとして、流れを作っておくと、上司からの信頼に繋がります。

会が始まったら、会話の口火を切るのも大事な役目。最初は天候のことでも、当たり障りのない話からスタートしましょう。沈黙にならないようにお相手の趣味の話や、休み明けであれば旅行の話などして会話を誘導していきましょう。

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