あえて言う「消費増税再延期は正しかった」 いま消費税が10%になったら日本はヤバイ

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さて、5週連続の春のG1シリーズもいよいよ最終週を迎える。今週末は安田記念だ。今年は12頭立てとやや寂しい陣容で、外国馬の参加も1頭だけ。いっそのこと、JRAは「アジアマイルカップ」と改名して、もっと「内なるグローバル化」を促してはどうかと思う。

このレース、ここ3年間は「世界の」ロードカナロア(2013年)、「覚醒した」ジャスタウェイ(2014年)、「史上最強マイラー」モーリス(2015年)と、強い馬の勝利が続いている。

そして今年は、昨年の覇者モーリスが連覇を目指す。ここまで7連勝、海外も含めてG1レース4連勝中という絶好調ゆえ、単勝1倍台の圧倒的人気で支持されることだろう。

軸馬はモーリスではなく、サトノアラジンで!

ただし月は満ちれば欠けるもの。まして安田記念といえば、11年連続で単勝8倍人気以下の馬が3着以内に入る「荒れ場」認定レースでもある。ということで、今週末は波乱に賭けてみたくなる。

狙いは今季の府中で絶好調のディープ産駒。どちらかといえば、リアルスティールよりはサトノアラジンに惹かれる。最近は「サトノと言えば2,3着」という声もあり、先週のダービーもそうなった。が、期待のサトノダイヤモンドが首の上げ下げでマカヒキに負けた翌週に、あまり期待していなかったサトノアラジンが来る、というドラマはどうだろう。しかも鞍上は先週、ダービーを制したばかりの川田将雅騎手ときている。

ということでサトノアラジンを軸に手広く。クラレント、ロゴタイプ、ダノンシャークなど薄めに流してハイリターンを狙う。もちろんモーリスを加えた三連複で手堅く狙ってみてもいい。でも、たぶん順当な決着にはならないのではないかなあ…。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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