未婚男性を追い込む「3%説」に隠されたウソ まことしやかな数字に踊らされていない?
今回のポイントとして押さえていただきたいのは、まず「統計数値の出典(情報源)を確認しよう」ということ、そして「統計数値が適切に扱われているかを確認しよう」ということです。
3%説の場合、未婚率の数値が適切に扱われているかどうか(変化量と変化率を混同していないか)が特に重要でした。
間違いが放置される理由は?
ところでなぜ、婚活サイトや婚活コンサルタントは間違った計算にもとづいた「3%説」を唱えているのでしょうか。おそらく、麗しい理由、邪悪な理由、間抜けな理由の3つが存在すると考えられます。
麗しい理由:アラフォー未婚者の皆さんに少しでも危機感を持ってもらって、なるべく多くの人に結婚して幸せになってほしいからなんです。決して皆さんを騙そうとしてるわけじゃないですよ。目的が善なら、少々の嘘は許されますよね? ほほほ。
邪悪な理由:結婚できる確率をなるべく小さく宣伝して、アラフォー未婚者どもの危機感を煽ったほうが、商売上トクだからに決まってるだろ。この程度の数字のトリックに気づかない客なら、ほかにもいろいろ騙しやすいだろうしな。くくく。
間抜けな理由:え! 3%説にそんな間違いがあったとは……。てっきり正しいと思い込んで使っていました、どうもすいません。ははは。
冷静に見直すと、麗しい理由もあまり麗しくないかもしれません。なんだか、世知辛い話ですね。
なお、3%説の間違いを指摘したのは筆者が最初ではありません。本稿の執筆にあたっては、「35歳以上の女は2%しか結婚できない!?に隠された数字のからくり」(Nicheee!)を参考にしました。
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