派遣女子は非正規男子を結婚相手と認めない <調査>増える生涯未婚、その現実を知りたい!
「何としても、正社員にならないといけない。最近焦りを感じる」。25歳の木下徹さん(仮名)はそう言う。木下さんは東京都内の私立大学を卒業し、現在は建設現場の派遣作業員だ。
建設作業員の仕事は、学費を捻出するために学生時代に始めた。大学院進学を断念し、就活にも失敗した後、なし崩し的に本職になった。手取り月収は16万円前後。「正社員になった同級生も、手取りでは大差ない。現場には人間関係のストレスもないから、決して悪い仕事ではない。不満は意外とない」。それでも木下さんが正社員になりたい理由のひとつは、2年前から交際している同年代の彼女の存在だ。
「正社員になりたくないの?」
「ねえ、転職しないの?正社員になりたくないの?」
彼女は最近、そう木下さんに聞くようになったという。収入は変わらない、自分は今の仕事が好きだ、などと答えると、「たとえ収入が低くても正社員のほうが真面目に働いているようにみえる。うちの親も、木下君は大丈夫かって心配しているし……」と言うのだ。
「彼女も派遣、彼女の親も不安定な自営業。それでも彼氏は正社員のほうがいいってこと」。年齢的にまだ彼女と結婚したいわけではないが、まずは正社員にならなければ“いろいろとヤバイ”ような気がしている。
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