採用実績社数が多い「就職に強い大学」200校 「就職四季報」データを基に新指標で初公開

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6位は学生数トップの日本大学。社数は500社を超えるものの、エネルギー、小売での掲載率はそれぞれ9.1%、56.8%と早稲田大学のそれと比べれば、その内訳は大きく異なるようだ。私立の両雄として早稲田大学と双璧をなす慶応義塾大学は8位。同窓会の三田会を中心に卒業生の結束が強く、就職実績も圧倒的といわれるが、今回の基準ではこの順位に留まったようだ。国公立のトップは大阪大学(13位)。以下、旧帝国大学(16位京都大学、17位九州大学、18位東北大学など)や、神戸大学(19位)・横浜国立大学(22位)などの名門校が上位に顔を出している。

続いて女子目線でデータを集約した『女子版』の結果も見ておこう。『総合版』と同じく早稲田大学が1位。2位には立教大学が入った。総合版の9位から大きく順位を上げた格好だが、女子学生数が男子学生数を上回る数少ない総合大学であることも一因だろう。女子大学では日本女子大学の19位がトップ(総合版64位)。理系学部(理学部)を有する数少ない女子大学で、在学生のみならず、OGへのリカレント教育(社会人が職業上の新たな知識や技術の習得、また教養や人間性を高めるために、必要とする高度で専門的な教育を、生涯に渡り繰り返し学習する)を行うなど、全学的なサポート体制には定評がある。

「優良・中堅企業版」では日大がトップ

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就職四季報シリーズには、業界中堅企業を中心に大手の系列企業など、4800社以上の企業データを収録した『優良・中堅企業版』がある。こちらの集計結果を見てみると、『総合版』『女子版』とは様相が少し異なる結果となっている。日本大学がトップ(総合版6位)で、法政大学が2位(同5位)。5位近畿大学(同21位)や9位東洋大学(同28位)が大きく浮上したのに対し、早稲田大学(同1位)は6位に順位を下げた。

『優良・中堅企業版』をご覧になった就活生なら、規模の大きい会社や、知名度は劣るものの、待遇や労働環境にすぐれた会社が意外に多いことにお気づきだろう。単純平均ではあるが、掲載会社の平均売上高は約290億円。世間一般から見れば大企業といってよい水準だ。「採用実績校」欄に自分の学校が見当たらなければ、内定の可能性は低いわけではないが、あれば有利であることは間違いない。6月1日の選考解禁が迫る中、思うような手応えをつかめていない就活生には、『優良・中堅企業版』にも目を向けてみることをおススメしたい。

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