コールド・ストーン、コンビニアイス参戦の訳 歌うアイス屋が「銀だこ」傘下で進める大転換

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歌うアイス屋で一世を風靡したコールド・ストーン・クリーマリー。外食中心からコンビニやショッピングセンターでの小売販売を強化している

カットフルーツやホイップクリームなどを載せたカラフルなアイスキャンディ。価格は1本280~480円(税込)で、全国60カ所ほどのショッピングセンター、シネマコンプレックスなどで販売している。

実はコールド・ストーン・クリーマリーの派生ブランド「コールドストーン アイスキャンディ」の商品だ。2015年6月からワゴンやトレーラーハウスで出張販売を始めた。

アイスキャンディは、コールド・ストーン・クリーマリーを保有するホットランドが開発した、バータイプのオリジナル商品だ。果汁入りジェラートの中にカットフルーツを入れた「ジェラート」、チョコチップやナッツをトッピングした「アイスクリーム」、大ぶりのカットフルーツとホイップクリームをデコレーションした「プレミアム」の3シリーズがある。

コールド・ストーン・クリーマリーといえば、冷えた御影石の上でアイスや果物、ナッツを混ぜながら歌うパフォーマンスで一世を風靡したアイスチェーンだ。同社が外食から小売へ、大胆な方針転換を進めている。

コールド・ストーンが日本に上陸したのは2005年のこと。米アリゾナにあるコールド・ストーン本社と投資ファンド「キアコン」(現リヴァンプ)が合弁で「コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン」を設立。同年11月に、六本木に1号店がオープンした。

上陸当初は2009年末までに150店舗体制を目指すとしていたが、2014年時点で31店舗にとどまった。35坪平均の大型立地に見合うだけの集客が取れる立地は限られていた。

転機となったのは2014年1月のこと。たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を運営するホットランドが、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンを数億円で買収し、グループ入りすることになった。ホットランドの佐瀬守男社長は、「たい焼き事業の季節性を補完するため」と、その狙いを語る。

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