モスバーガーが野菜にトコトンこだわる理由 「医食同源」を重視する姿勢がそこにある
昨年末、米国から日本に初上陸し話題を呼んだ「シェイク・シャック」。同じく米国から今年4月に東京・秋葉原へ初上陸した「カールスジュニア」。ともに新しいタイプのハンバーガーチェーンだ。国内最大手である日本マクドナルドの不振が続く中、日本のファストフード業界に新しい波が押し寄せている。
業界2位の「モスバーガー」が好調だ
そんな群雄割拠の中で、好調なのが「モスバーガー」だ。モスフードサービスが運営する業界2位のハンバーガーチェーンとして、全国に約1400店舗を展開する。今後、発表が予定されている前年度(2016年3月期)の決算について、東洋経済は『会社四季報』(2016年2集)で売上高720億円(前々年度比8%増)、本業の儲けを示す営業利益は35億円(同2.2倍)を予想。収益を大幅に拡大する見込みになっている。
モスバーガーは1972年東京都板橋区にオープンした1号店がルーツ。1986年には外食企業としては初めて47都道府県すべての出店を達成した。バンズ(パン)ではなくおコメで具材を挟む独特な「ライスバーガー」やバンズの代わりにレタスで具材を包んだ「菜摘」シリーズなどのオリジナル商品が特徴だ。