オリエンタルランド、今期は3期ぶり増益狙う 入園者数増・値上げが寄与
[東京 27日 ロイター] - オリエンタルランド<4661.T>は27日、2017年3月期の連結営業利益が前年比1.6%増の1091億円になるとの見通しを発表した。東京ディズニーシーの15周年イベントの効果で入園者数の増加を見込んでいるほか、3年連続で実施した値上げも寄与する。
会社計画は、トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト18人の営業利益予測の平均値1278億円を下回った。
「東京ディズニーリゾート」の入園者数は3040万人を計画しており、4期ぶりに減少した前期の3019万人よりも0.7%の増加を見込んでいる。4月15日から始まっている「東京ディズニーシー」の15周年のイベントが集客に寄与する。
また、4月から大人のワンデイパスポートを6900円から7400円に引き上げるなど、3年連続の値上げに踏み切っている。このため、ひとり当たりの売上高は1万1540円で前年比2.5%増を計画している。
利益面では、人件費や諸経費の増加があるものの、売上増で吸収する。テーマパーク事業、ホテル事業ともに増収増益を見込んでいる。
投資額は、前期の397億円に対して699億円に膨らむ。新規施設や新規アトラクションに充当する。横田明宜・常務執行役員は会見で「当面、10年くらいは年間500億円レベルの投資が続く。ゲストの満足度を上げていく」とした。
16年3月期の売上高は前年比0.2%減の4653億円、営業利益は同2.9%減の1073億円となった。2期連続の減収減益。入園者数の減について、横田常務は「チケット値上げの影響ではない」とし、「ワンス・アポン・ア・タイム」や「アナとエルサのフローズンファンタジー」が2年目を迎えたこと、夏場の猛暑と降雨などが影響したと説明している。
*内容を追加します。
(清水律子)
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