残念!「相手を疲れさせる話し方」ワースト5 だからあなたは好かれない!

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解決法:映像が浮ぶように話そう

伝え方の決め手は映像です。相手の脳裏に絵が浮ぶように話すのがコツ。海や山の話なら絵が浮ぶように話せても、ビジネスのことを絵が浮ぶように話せるのか!?と訝しく思う人もいるでしょう。しかし、それはできるのです。

改善のコツは「一文を短くすること」

「朝日が昇って空気を金色に染めて行く」なんて表現を使わなくても、相手の脳裏に映像を届けることができます。それは一文を短く区切って伝えることです。

先ほどの道案内を例にお伝えしましょう。まず「駅に着きましたら3番出口を出て下さい」までで話を止めて、しばらく間を空けてみましょう。すると聞き手が「はい」と相づちを打つようになります。

相づちは「話を思い浮かべて理解した」という合図でもあります。その合図をもらってから「すぐに大通りになります」と続けます。そしてまた間を空けて、相づちを待ってみます。

こうすることで聞き手はゆっくりと映像をその脳裏に浮かべることができます。とくに初めはゆっくりとしたペースを心がけること。基本的な舞台を頭の中に作り上げるには、時間がかかるのです。

話をする時は相手をよく見て話して下さい。すると自分の話が伝わっているかどうかも感じ取ることができます。

センテンスを短く、そして間を取るという2つの努力をするだけでも、話はよく伝わるようになり相手をイライラさせることはなくなるでしょう。

タイプ② 話が固い人

話が固い人と長い時間一緒にいるのも疲れます。彼らの特徴は、言葉に気持ちが感じられないところです。そして口から出て来る内容は、どこかに書いてあるような情報ばかりで、一緒にいると堅苦しさを感じます。例えて言えば次のような感じです。

「連休はどちらかに行かれるのですか?」

「はあ、国内のホテルや旅館はすでに9割方予約が入っているそうですからね。海外にはゴールデンウィークはないから混まないって思う人もいるそうですが、実は中国でも五月初めには労働節っていう連休があって海外に出かける人が多くて、どこも意外と混んでいるんですよね」

どこが悪いんだ?と思う人もいるかもしれません。しかし彼の話は情報ばかりで「彼自身」が全くないのです。とくに彼自身の感じ方や気持ちが全く伝わって来ません。これでは相手は退屈してしまうでしょう。

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