一日をゆっくり愉しむ日本のゴルファーたち

漫画家/弘兼憲史

 日本のゴルファーは、朝ゴルフ場に行って9時前後にスタート、12時前後に昼食を取って、15時前後に上がり、お風呂に入って解散、というふうに1日がかりですよね。でも海外では、途中に昼食を挟まない場合が多い。ハーフは大体2時間15分くらいが基準ですが、前が詰まっていたとしても、通しで5時間以内には回れます。そうすると半日で済むので、みんな通しでやるんです。アウトとインの間に東屋のようなものがあって、そこで食べる人はホットドッグなんかを軽くつまむ、という程度でしょうか。特に以前取材で行ったスコットランドなどは、夏は白夜なので、夜の10時くらいまで完全にボールが見えます。つまり仕事を終えてからプレーができるんですね。アフター5ゴルフのような感じです。ですから、夜中の12時くらいにクラブハウスが満杯なんですよ。
 日本の場合は、ゴルフって値段も高いし、そんなサクッとやるようなスポーツではなく、今日一日をゆっくり楽しもうという感じですね。昼食時間もちゃんと入れて、下戸の人は別として、ほとんどの人がまずビールの中ジョッキは確実に頼みます。夏は特に、それまでのどの渇きを我慢して、昼にクラブハウスに入ると料理が出る前にまず枝豆でビールをグーッとやる、これが最高!なんですよね。でもやはり酔っぱらうので午後一のショットは大体OBになったり、空振りする人も多発しますが(笑)。それに、体にはめちゃくちゃ悪い。アルコールは脱水症状を起こしますから、ちゃんとスポーツドリンクを飲むよう心掛けたいものです。最近は凍ったものが売られているので、首の後ろに当てれば頭もスッキリするし、溶けたら水分補給にもなります。決してぐびぐび飲むのではなく、つねに口を湿らせることが大切です。
 とはいえ日本の場合、自分でゴルフ場まで車を運転して来ている人も多いので、プレー後は飲めません。きっと昼食のビールは、一日の遊びの中で「唯一飲める一杯」として楽しんでいるところもあるんでしょうね。あと、海外ではシャワーのみというのが多いですが、われわれ日本人には湯船につかるという習慣があります。汗を流して、ビールを一杯、食事をして、またプレーして、終わったらゆっくりと温泉気分を満喫。そして、まったりとした気分で帰るという、本当に小旅行的な感覚で楽しむのもいいものです。
 そうそう、以前、僕が所属していたゴルフクラブには、和室があって……って完全に料亭ですよね(笑)。終わったら靴を脱いで畳の上でリラックスし、雪見障子から庭を眺めながら和食を食べていました。ちょっとバブリーな思い出ですね。でも僕は、それでお終いではなく、そこからがスタート。運転しない場合はすぐさまビールを飲んで、その後銀座なり新宿へ寄る、そこでとことん飲んで、結局午前様となり、休みの日に完全に疲れ果てるというパターンです(笑)。
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