大前研一「国内メディアだけ見る人は危ない」

依然、国内シェアで一喜一憂する情けなさ

大前研一さんが今伝えたいメッセージとは?
様々なニュースメディアが乱立する今、私たちには情報収集力の“精度”が求められています。新著『ニュースで学べない日本経済』(KADOKAWA)を出版した大前研一氏は「国内メディアだけでニュースを見ていると世界が見えなくなる」と述べています。日本のメディアと企業が内包する根本的な問題点、そして私たちが日本と世界を見る時に持つべき思考方法とは? 

世界化に失敗した日本のトップ企業

最近、台湾の鴻海によるシャープ買収が話題となっていますが、近年、世界では巨大グローバル企業同士のM&Aが急増しています。

そうした潮流の中、日本企業によるM&Aも活発化しており、大型案件が増加しています。では、日本企業がどんどんグローバル化し、世界シェアを取りにいっているのかと言うと、実際はそうではありません。

この図にあるように、業種別の世界シェアを見ると、どの分野も日本企業のシェアがかなり低いことが分かります。日本企業の問題は、国内の競争に気を取られすぎて世界を見ていない、ということです。

日本のビール会社を4つ挙げてくださいと言えば、ほとんどの方がすぐにアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーと答えられるのではないでしょうか。この4社は、糖質ゼロ、フリー、スーパードライなど、日本国内で熾烈な戦いを繰り広げています。

次ページ「日本を代表する企業」は世界では「その他」
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
半導体の覇者<br>熱狂する世界、沈む日本

今やアップル、グーグルも半導体メーカー。半導体関連株はITバブルに迫る高水準。トップ10にアジア勢が並ぶが、日本は事業売却に揺れる東芝のみ。勢力図激変の業界をリポート。