東京マラソン財団は、来年2月に開催予定の東京マラソンから、ゴール地点を東京駅前の行幸通りに変更することを決定した。東京マラソン2017のHPには新コース(案)が掲載されているが、ワクワク感に満ちている。
従来のコースは、「東京都庁~飯田橋~皇居前~日比谷~品川~銀座~日本橋~浅草雷門~築地~豊洲~東京ビッグサイト」で、新コース案は、「東京都庁~飯田橋~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~高輪~日比谷~東京駅前・行幸通り」となる。
新旧コースの違いをザックリ説明すると、浅草方面のコースが先になり、品川方面のコースが30km以降となる。銀座から東京ビッグサイトへのコースが消滅して、代わりに両国から門前仲町へのUターンコースが増えたかたちだ。サイトよると、コース変更の理由を、「競技性の向上や大会としての付加価値向上の観点から」と説明している。
そこで、東京マラソンのゴール変更で何が変わるのか? 「競技性の向上」と「大会の付加価値」という2つの視点で新コースの意義を考えていきたい。
ワールドレコードが誕生する可能性も
マラソンはタイムを競うスポーツだ。「競技性の向上」という意味では、導入予定の新コースで東京マラソンの価値は間違いなくアップするだろう。その理由は、走りやすいコースになり、好タイムの期待度がグンと上がるからだ。
従来コースは、スタートから5kmまでに約30m下り、その後は35km付近までフラットな道が続く。しかし、35km以降は佃大橋をはじめ4つの橋を渡るため、細かなアップダウンが待ち構えていた。しかも、終盤は湾岸エリアのため、強い向かい風が吹くことも多く、タイムを狙うランナーにとっては攻略が難しかった。
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