あの人気戦車ゲームはベラルーシ育ちだった <動画>ハイテクパークから世界的ヒットも
第2次世界大戦の戦車仮想バトルで1億人のプレイヤーが参加してるPCビデオゲーム「ワールド・オブ・タンクス」は、ベラルーシの首都ミンスクのキッチンから始まった。
ウォーゲーミング社のゲームストリーム・ディレクターであるツィリル・スタドニック氏が言う。
「アルファ版のテスト段階でさえ、利用するプレイヤーの数が非常に多かった。ですから、その時は既に、このプロジェクトが成功するだろうと思っていましたが、まさかここまで成功するとは誰も考えていませんでした」。
国際的に人気が出たにもかかわらず、このゲーム開発企業、ウォーゲーミング社はミンスクでオペレーションの大部分を維持し続けている。
数十もの企業の発祥の地であるハイテクパークでこの企業は10年前、元ベラルーシ駐米大使により設立された。ハイテクパーク・ディレクターのワレリー・ツェプカロ博士は言う。
「ベラルーシ共和国は資源を持っていません。この国には石油も、ガスも、メタル(金属)もありません。ですから、我々が頼ることができるのは、頭脳と教育、そして多くの若者だけでした」
ハイテクパークは、2万4000人を雇用している 2015年、ベラルーシは経済が4%縮小したにもかかわらず、ハイテクパークでは雇用を20%も増やしたのである。
EPAMシステムズは、その最初の入居者のひとつ。つまり、20%以上の成長時代を楽しんだということだ。EPAMシステムズ人事部長のヤロスラフ・トミルシク氏は言う。「最も重要な要因は、プロのエンジニアとこの国のIT産業に対する政策を作り出す優れた教育なのです」。
それには大規模な税制優遇措置が必要で、行き過ぎた政府の干渉は必要ない。ほとんどがまだ国営状態の経済を民間へ転換するためのモデルとして、IT産業に焦点が当たろうとしているのである。
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