Windows10大刷新!目玉は「電子秘書」だった 速報!マイクロソフトが明らかにした新機能

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マイクロソフトは、昨夏にパソコン版のWindows 10をリリース。その後、Xbox One版、モバイル版、IoT版などが加えられ、基本部分を共有するWindows 10ファミリーが完成した。いまや、もっとも幅広い製品で稼働するプラットフォームになったといえる。

次に気になる「Anniversary Update」の詳細を見ていこう。今回のアップデートは、全Windows 10ファミリーにも提供されるものだ。

新たに追加される機能は盛りだくさんだ。たとえばログイン機能が拡充される。指紋、虹彩、顔認識など、生体認証を用いてWindowsにログインする「Windows Hello」にウェブブラウザのEdgeが対応。ウェブサービスへのログインに、Windows Helloを活用可能となる。

手書きでも、定規を出してまっすぐの線を引くことがきでる

また、ペン入力機能であるWindows Inkも強化し、アップルのiPad Proと同じように定規を出して線を引くといった機能を、Windows Inkに対応するすべてのアプリケーションから利用できるようになるという。

同時にマイクロソフトが用意する各種アプリケーションのWindows Ink対応も強化される。たとえば付箋紙アプリなどだ。地図ソフトでは、ペンで経路をなぞると経路の距離が計算される。平面で計算するのではなく、地形データを活かして立体的に経路距離を計測するため、登山ルートをなぞるときちんと正しい距離が算出される。

目玉は、電子秘書機能「コルタナ」

この他にも多様な機能強化が図られているようだが、個々のWindowsの新機能はもはやメインディッシュではない。一番の目玉は電子秘書機能「Contana(コルタナ)」の大幅な機能強化である。

このように紹介すると、アップルがiOSなどで提供している電子秘書機能「Siri(シリ)」の後追いと思うかもしれない。しかし、コルタナが目指しているのは、もっと自然なやりとりだ。ナデラCEOは「会話をベースとしたユーザーインターフェイスが、次世代のコンピューティング基盤を作り上げていく」という。

コルタナの特徴は、コンピュータに自然に集まってくる多様な情報を活用することだ。単に音声認識や文脈を把握する能力を高めるだけでなく、集まる情報を引用することで、本当に会話してるかのように振る舞う。その範囲は電子メールのやりとりなどにも及ぶ。

たとえば新しいコルタナに「昨日、山田さんから届いたPowerPointファイルはどこ?」と尋ねると、メールクライアントのOutlookで該当ファイルを探し、添付されているファイルをサッと提示してくれる。

次ページSkypeやLINEといったメッセンジャーソフトとも連動
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