3月決算企業の第3四半期累計(2015年4~12月)決算では、当初見通しを下回る着地が相次いだ。
年度前半は為替相場も円安に振れ、輸出関連企業には追い風が吹いていたものの、年度後半から異変が起きた。これからの時期は、業績予想の下方修正が多く発表されることが予想される。
そのような環境下でも堅調な業績が続きそうな企業はどこか。指針となるのが、直近四半期の勢いだ。そこで今回は、直近の第3四半期(15年9~12月)とその前年の第3四半期(14年9~12月)を比較。前年度に対して直近の営業益の増益率が高い順に、ランキングを作成した。
内需関連が上位を占める
トップになったのは、ゼネコン準大手の西松建設。土木工事の採算改善が奏功し、今期は当初計画以上の大幅な増益となる見込み。14位には、関西系の中堅ゼネコンで最高純益を大幅に更新する見通しの奥村組も入っている。
2位は東証マザーズ上場で、創薬ベンチャーのそーせいグループ。北米で新規の慢性閉塞性肺疾患治療薬2種が承認されたことなどで、マイルストーン収入が計上された。ただ、来期はマイルストーンが反落するため、減益となる見通しだ。
3位はジャスダックに上場するレーサム。相続税対策需要で、富裕層向けの投資用物件が好調だ。マイナス金利政策の導入による不動産市場の活性化も追い風となる可能性がある。
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