【産業天気図・ガラス/土石製品】建設用、自動車用ガラス低迷でも液晶用回復でガラスは後半「雨」前半「曇り」、セメントは国内需要減深刻で「雨」に

予想天気(ガラス)
  09年10月~10年3月    10年4月~9月

 ガラス業界の2009年度後半から10年度前半は、板ガラス(建設用ガラス、自動車用ガラス)の需要停滞が続く。世界規模での建設需要収縮と自動車生産減少が要因だ。自動車は、徐々に回復傾向となるものの、まだ力強さはない。ただ液晶用ガラスは、いち早く調整を抜け出してフル生産に戻る勢い。業界はまだら模様となるが、見通しとしては09年度後半「雨」、10年度前半「曇り」とする。

セメント業界は、政府の景気対策への期待が高かったが、企業の設備投資減少や住宅着工件数の不振が深刻で、国内セメント需要が全く盛り上がらない。09年度後半「雨」、10年度前半「雨」とする。
 
 板ガラスは原燃料価格高騰は一服したものの、国内の建築用ガラスに需要回復の兆しがない。セントラル硝子<4044>は、フロート窯、型板窯を休止してコストを大幅に削減してもガラス事業の営業赤字は続く見込み。全社的には稼ぎ頭の化成品が前期並みの利益を確保して、45億円の営業利益とするが利益水準としては低水準のままだ。

旭硝子<5201>、日本板硝子<5202>も、建築用や自動車用ガラスの極度の不振で、そろって大幅な減収となるが、ディスプレー用ガラス事業の有無によって明暗が分かれる。液晶用ガラスを持つ旭硝子は、営業減益幅縮小の増額修正を果たした。期初に営業利益300億円の予想だったが、400億円(前期比74%減)に上方修正した。中国で液晶テレビの販売が好調なため、韓国や台湾の主要液晶テレビ・パネルメーカーが今年春から在庫調整から一転して増産に転じた。つれて液晶用ガラスも一気に需要を取り戻した格好。旭硝子は、工場が完成していたが稼働を遅らせていた韓国・亀尾の新液晶用ガラス工場の本格稼働に入った。ディスプレーガラス専業の日本電気硝子<5214>は、10年3月期予想を発表していないが、「東洋経済オンライン」の独自予想で営業利益670億円(同12.3%減)の見込みだ。前回予想の400億円を大きく増額修正した。

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