京成「AE100形」、さよなら運転の一部始終

成田からの旅立ちを彩った"あの車両"が引退

運行最終日となった2月28日、京成上野駅のホームは大勢の鉄道ファンでごった返した(撮影:尾形文繁)

かつて京成電鉄の「スカイライナー」として名を馳せた「AE100形」が2月28日に引退した。同日8時。日曜にもかかわらず、朝の京成上野駅は成田国際空港に向かう観光客に加え、AE100形の最後の勇姿を見るためのツアー参加者であふれかえっていた。

ツアーは2月21日と28日の2回開催されたが、「両ツアーとも発売日の翌日午前中に完売となりました」(京成電鉄の担当者)。366人のツアー参加者は男性客が中心だったが、母親と子どものグループも見かけられた。「お子様が鉄道好きで、お母さんも同行したというケースが多いようです」(同)。

新・成田空港駅に合わせてデビュー

AEとはAirport Express(=空港特急)の頭文字を取ったものだ。1973年に運行を開始した初代AE形は、成田空港と都心を結ぶ空港アクセス特急用の車両として開発された。1978年の開港後は空港特急「スカイライナー」として活躍した。

当時の成田空港駅(現・東成田駅)から空港ターミナルビルまでは約1キロメートル離れており、駅からターミナルビルへ向かうにはバスに乗り換える必要があった。1991年3月に、ターミナルビルに直接乗り入れできる新・成田空港駅が完成することとなり、これに合わせて新たな車両の投入が決まった。それがAE100形である。

営業運転が始まったのは1990年6月19日。翌年3月には、同じく都心と成田空港を結ぶJR東日本の「成田エクスプレス」とともに、成田空港のアクセス列車として機能することになる。

AE100形が活躍した1990年代は、当時20代だった「バブル世代」が海外旅行をしていた時期と重なる。AE100形「スカイライナー」に乗りながら、これから迎える海外での休日に心を躍らせていた若者も少なくないだろう。

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