「企画はタイトルが9割」、鈴木おさむが指南

どの業界にも通用する10のルール<後編>

たとえば、先日、『水曜日のダウンタウン』で放送されていた「徳川慶喜を生で見たことがある人、まだギリこの世にいる説」という検証企画が面白かったです。これは、1913年に没した徳川慶喜を生で見たことがある人がまだいるのかをリサーチするという内容で、全国の老人ホームで聞き取り調査をして、最後になんと本当に見たことがあるというお年寄りが登場しました。

引っかかるポイントを複数持つ

まず、この企画自体、みんなが「本当にいるの?」と思う引っかかりのある企画ですよね。

この番組をNHKが作ったらマジメになるんだけど、そこは『水曜日のダウンタウン』。お年寄りのインタビューが、とにかく面白い。その「笑い」に加えて、「本当にいるのか」という強烈なテーマがある。これがまさに「見方が2つある」ということで、この企画はすごく話題になって、優れた番組に贈られる「ギャラクシー賞」を受賞しました。

2つでも3つでもいいのですが、引っかかるポイントを複数持っていれば、尖った企画であっても、幅広い層にウケる企画になります。

(9)賛同者は2割がベスト

企画を出すときに、最初からみんなを納得させようと考える人もいると思います。でも、満場一致で納得することなんてまずないし、そこを狙うと企画のエッジが取れてしまう。

全員が7点、8点をつける企画より、10人中8人が1点でも、2人が10点、いや11点、12点をあげたいと思うぐらいの内容だったら、意外とその企画が通ります。企画会議における7点、8点て、「めちゃくちゃいいね!」じゃなくて、「いいんじゃないかな」という妥協点だと思うんです。でも、2人ぐらいが「絶対にいい!」と思ってくれれば、その人は味方になってくれるじゃないですか。

超人気漫画雑誌の編集会議の中でホームラン級のヒットが生まれる瞬間には2つのパターンがあると聞きました。ひとつは珍しく満場一致で「すばらしい!」と決まった企画で、もうひとつは9割の人が反対して1割が熱心に推した企画だそうです。

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